Shuhei Nakamura "スピノサウルス"トレーナー　チャコールグレー

コットン100%
抜染プリント：ブラウン

S 肩幅44cm,身幅52cm,着丈62cm,袖丈57cm
M 肩幅48cm,身幅55cm,着丈66cm,袖丈59cm
L 肩幅52cm,身幅58cm,着丈70cm,袖丈60cm

特別支援学校時代に担当した中村周平くん。
彼と一緒にオリジナルウェアを作りました。

周平くんはウェルドニッヒホフマン病（筋肉が萎縮していく難病）を患い、呼吸器を24時間装着して生活しています。パソコンのドラッグボールを左足の親指で操って作品制作に奮闘しています。

・・・と書くと「お涙頂戴」的な雰囲気が出てしまうのですが、実際の周平くんはとっても明るくてオチャメな人。いつだって好奇心旺盛で、大好きな恐竜やウルトラマンの話をしだすと止まらなくなってしまいます（人工呼吸器をしてるけど彼は話せるのです）。
何か面白いことがあると「むふふ〜」と肩を震わせて笑い、自分の考えが相手に伝わらない時は「イヤイヤ、そうじゃなくて〜！」と自己主張し、ボッチャなどのスポーツではとことん勝負にこだわり、写真を撮る時はアイドルばりの「キメ笑顔」を作る・・・そんなお茶目な周平くんだから、みんなが彼の魅力に引き込まれてしまうのです。

僕は周平くんからたくさんのことを学びました。
本当の幸せは、身体ではなく心で感じるものだということ。
失うことを恐れたり悔やんだりするのではなく、今目の前にあるものが大切なのだということ。
どんな状況の中にいても、自分さえ諦めなければ夢は持ち続けられるということ。
自分の幸せが、誰かの幸せになること。誰かの幸せが、自分の幸せになること。

周平くんのは絵はパソコンで描かれたものだけれど、アナログな魅力に溢れています。一本一本の線は繊細ですが、全体を見ると力強く、伸び伸びとした世界観を感じることができます。構図やバランスも独特で、見る人の想像力を掻き立てます。そう、周平くんの絵からは、「生きる力」がひしひしと伝わってくるのです。

今回のウェアの柄は「スピノサウルス３兄弟」と「金魚」の絵。ちなみにスピノサウルスとは約９５００万年前にアフリカ大陸北部に生息していた肉食恐竜です。どちらの絵も周平くんらしさがよく出ていると思います。「周平アート」、ぜひ多くの人に届くといいなあと思っています。